フォレスタン目録-映画・本・漫画のおすすめ作品紹介ブログ-

映画・本・漫画などのおすすめ作品を紹介するブログです。原則としておすすめ品しか書きません。好みである歴史系に偏ると思います。

知れば知るほど面白い 朝鮮国王 宿命の系譜

 

 初級者向けの歴史本です。

 

朝鮮王朝時代の韓国時代劇が好きな人の予備知識としてお勧めです。

 

 朝鮮王朝は1392年から1910年まで続いた朝鮮の王国です。日本でいうなら室町時代から戦国・江戸を通して明治時代までにあたります。当然、韓国国内では数多くの時代劇が制作されていますが、前提となる予備知識がないと理解しづらいかもしれません。

 この本は、朝鮮王朝の建国から数々の権力争いを経て、日本の朝鮮進出の直前までを書いています。薄い文庫本のため、朝鮮王朝500年の歴史を丸々扱っているわけではありません。ドラマで扱っている歴史を主に、断片的に書いています。

 

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シンゴジラ

【早期購入特典あり】シン・ゴジラ音楽集+Shiro SAGISU outtakes from Evangelion【同時購入セット】(メーカー特典付:A5クリアファイル)

映画が公開してから日が浅いので、DVDの画像はありません。代りにamazonから適当な画像を代用しています。

 

映画館で見たほうが良い作品です。

 

 シンゴジラは12年ぶりに日本で制作されたゴジラ映画です。「シン」には真・新・神の意味をもたせているようです。キャッチコピーが「ゴジラVS日本」となっていまして、その通り敵の怪獣は出てきません。未確認の巨大生物(ゴジラ)が暴れまわり、政府が反撃して駆除しようというストーリーです。

 もし巨大生物が突然出現したら、日本政府はどう対応していくかを想定して作成したみたいです。かなりリアルに日本政府の中枢を書いています。ゴジラの迎撃はもちろん、避難民への対応や法整備、対策のための会議の様子まで取り扱っています。モデルは東日本大震災なのは間違いないでしょうね。その代わり一般市民は避難対象としてしか出てきません。テーマをきちんと絞っているのでしょう。

 

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日本人のための憲法原論

 

日本人のための憲法原論

日本人のための憲法原論

 

 憲法について解説した本です。

 

近頃改憲が話題になっているので読んでおいたほうがいいと思います。

 

 憲法というと国家の最高法規としか習っていないと思います。なんとなく立派なものだということしか思っていないという人が多いでしょう。この本は憲法や議会・民主主義とは何かをそれらの起源までさかのぼって解説しています。

 それによると、憲法というのは国民に対してではなく、国家や政府と統制するものと説明しています。強大な国家権力に対して人民が言論・職業などの自由に口出しするなと押し付けたもの、それが憲法です。そしてそれは、初めのうちは一部の貴族階級が王に対して行ったものであり、いわば貴族の権益を守るためのもの、民主主義とは程遠い存在でした。ところが時代が下るにつれて、一般市民にまで広まっていきました。ちなみに議会も似たようなものだったとのことです。

 他にも明治維新での民主化や官僚制の欠点、平和、独裁国家でなぜ憲法が機能しないかなどについて記述されています。

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陸軍中野学校(DVD)

 

 

陸軍中野学校 [DVD]

陸軍中野学校 [DVD]

 

  旧日本軍のスパイ養成学校「陸軍中野学校」の映画です。「陸軍中野学校」の創設から養成の過程、初任務までを映しています。表紙を見てもわかるように、古い映画なので、モノクロで撮影されています。

 スパイがテーマと言っても、派手なアクションシーンや奇想天外な発明品などは全く出てきません。スパイを基にした手に汗を握るサスペンス映画といっていいでしょう。

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毛沢東 日本軍と共謀した男

 

毛沢東 日本軍と共謀した男 (新潮新書)

毛沢東 日本軍と共謀した男 (新潮新書)

 

 中級者向けの歴史本です。

 

毛沢東日中戦争国共内戦に興味のある人むけです。

 

 現在の中華人民共和国では、日中戦争共産党がいかに活躍したかを教えられています。ひと昔前の日本でも、国民党と共産党が手を取り合って抗日してきたかを教えられてきました。しかし、本書では毛沢東は抗日どころか日本軍と共謀して国民党を弱体化させ、中国を征服したと書かれています。その事実を、満州事変ごろから国共内戦勃発直後まで、いかに日本軍のおかげで共産党が発展できたか、様々な資料をもとに書いています。

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「負け組」の戦国史

 

「負け組」の戦国史 (平凡社新書)

「負け組」の戦国史 (平凡社新書)

 

 中級者向けの歴史本です。

 

戦国史のマイナーな人物に興味のある人むけです。

 

 戦国時代の人物について、織田信長徳川家康といった「勝ち組」の人物には詳しい伝記が書かれています。しかし、武田勝頼足利義昭といった「負け組」の人物についてはほとんど書かれていません。中には戦国史に詳しい人でも、知らない人も多いでしょう。この本は、そういうマイナーな人物について書いています。

 負け組と言ってもいろいろあって、大名の地位を失い一族が全滅したものから、存続したけど所領のほとんどを失ったもの、没落の原因が関ヶ原であったり本能寺の変であったりと様々な理由で分類しています。分類が多いだけあって、紹介された人物やも数十人に上ります。

 

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ラテに感謝! How Starbucks Saved My Life―転落エリートの私を救った世界最高の仕事

 

ラテに感謝! How Starbucks Saved My Life―転落エリートの私を救った世界最高の仕事

ラテに感謝! How Starbucks Saved My Life―転落エリートの私を救った世界最高の仕事

 

 初級〜中級者向けの回想です。

 

読者層は問わない本ですが、現在の仕事に不満がある人・転職を考えている人には良いかもしれません。

 

 題名にもある通り、超大手企業の重役だった人が、クビになって仕事に困っていたら、ひょんなことからスターバックスに就職する話です。少なくともアメリカでは、店員という職業は底辺の仕事とされており、まあ負け組に入ります。しかし、いざそこで働いてみると、今までの大手企業の幹部より充実した毎日を送ることができたということを回想しています。

 

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