フォレスタン目録-映画・本・漫画のおすすめ作品紹介ブログ-

映画・本・漫画などのおすすめ作品を紹介するブログです。原則としておすすめ品しか書きません。好みである歴史系に偏ると思います。

科挙ー中国の試験地獄

 

科挙―中国の試験地獄 (中公文庫)

科挙―中国の試験地獄 (中公文庫)

 

中級者向けの歴史本です。

 

歴史の中でもマニアックな本で、中国史に特に興味のある人向けです。

 

 昔の帝政時代の中国では、科挙という国家公務員試験がありました。この本では、科挙の成り立ちから、試験方法、採点方法、及第までどのくらい試験を受けなければいけなかったのか。試験を受ける際の苦労や言い伝え、合格者の社会的地位の変化などが述べられています。

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ローマ人の物語

 

 上級者向けの歴史小説です。

 

ローマ史に興味がある人向けです。

 

 著者の塩野七生氏は古代から中世にかけての歴史小説を書いている作家です。その塩野氏が15年かけて書いた本が「ローマ人の物語」です。ローマ建国から共和制、帝政からキリスト教の需要、東西分裂から西ローマ帝国の滅亡、そして締めくくりにゴート戦争によるローマ元老院の消滅までを全15冊で書いています。特定の主人公に焦点を絞っているわけではなく、まるで歴史書のように、人物のストーリから政治制度・インフラなどを叙述しています。ただしカエサルだけは特別に2冊単独で立てています。

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ライオンと魔女ーナルニア国ものがたり(1)

 

ライオンと魔女―ナルニア国ものがたり〈1〉 (岩波少年文庫)

ライオンと魔女―ナルニア国ものがたり〈1〉 (岩波少年文庫)

 

 

ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 [DVD]

ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 [DVD]

 

 初級者向けのファンタジー小説です。

 

異世界での冒険に興味がある人向けです。

 

 1950年代に発表された児童書です。イギリスに住むルーシら四人兄妹が衣装タンスに隠れると、なぜかそこからナルニア国の世界に迷い込みます。ナルニアには人間はおらず人語を話すビーバーや狼、空想の動物であるフォーンが住んでいます。ナルニアは邪悪な「白い魔女」によって永遠に冬にされていますが、ナルニアを訪れた人間の男女によって倒されると予言されています。「白い魔女」はその予言が実現しないように人間(ルーシ達)を殺そうとし、ルーシ達は逆に「白い魔女」を倒してナルニアに春と平和をもたらそうとします。

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生き残った帝国ビザンティン

 

生き残った帝国ビザンティン (講談社学術文庫 1866)

生き残った帝国ビザンティン (講談社学術文庫 1866)

 

中級者向けの歴史本です。

 

ローマ帝国や東欧の歴史に興味がある人向けの本です。

 

 一般的にローマ帝国は古代に滅びたとされています。しかし正確には東西に分裂しただけで、西側の消滅を持って滅亡としているだけです。東側はそのままなんと千年以上!にわたって生き残りました(千年続く国家なんて数えるほどしかありません)。東側は通称でビザンチン帝国と呼ばれています。そのビザンチン帝国の通史を、日本有数の専門家が書いた本です。

 

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カエルの楽園

 

カエルの楽園

カエルの楽園

 

  初級者向けの寓話小説です。

 

 すみかを追われた二匹のアマガエルが、長い困難の上にナパージュという国にたどり着きました。まさにそこは平和でエサの心配もないカエルの楽園でした。ナパージュに住むヌマガエルは「三戒」によって、現在の繁栄が保たれていつと信じていました。「三戒」とは「カエルを信じろ」「カエルと争うな」「争うための力を持つな」という掟です。アマガエルたちは一匹はそれを懐疑的に、もう一匹は徐々に心酔していくことになりますが、外部から凶暴なウシガエルの脅威が迫ってきて・・・。

 完全に現代日本への寓話です。「三戒」は憲法9条ウシガエルは中国・韓国を例えています。他にも「三戒」支持者のカエルは護憲派、「三戒」反対派は改正派にも置き換えられています。

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小説十八史略

 

小説十八史略(一) (講談社文庫)

小説十八史略(一) (講談社文庫)

 

  初級者向けの歴史小説です。

 

 中国には十八史略という歴史書があります。最も名前の通り18種類の歴史書を簡略した書物で、正式に歴史書と認められていない子供むけの本みたいですが。今回紹介する本はその十八史略を架空の人物やエピソードを混ぜることで小説化したものです。

 神話の時代に弓の達人が、兄弟ゲンカを起こした10の太陽を、一つを残して打ち落すところから始まります。そこから殷・周とつづき、元寇で知られたモンゴルが中国の国を滅ぼす悲劇的な場面で終わります。

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空想非科学大全

 

空想非科学大全 (空想科学文庫)

空想非科学大全 (空想科学文庫)

 

 初級者向けのコメディーです。

 

 内容も感想も前回と全く同じです。ではなぜこれを単独であげるのかというと、この著者の本で最も面白くおかしかったからです。もし空想科学読本シリーズが気に入ったのでしたら、必ずこの本も読むべきでしょう。

 

 

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