物理数学の直感的方法
物理数学の直観的方法―理工系で学ぶ数学「難所突破」の特効薬〈普及版〉 (ブルーバックス)
- 作者: 長沼伸一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/09/21
- メディア: 新書
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大学生レベルの数学を学ぶ人、学び直したい人のための本です。
名前の通り、物理で使う数学の知識、微分・積分からテイラー展開、行列、フーリエ級数、熱力学などを直感的にわかるように書いています。前回の「直感でわかる・・・」の元ネタ的な本です。内容も同じく計算式が全くなく、数学自体の説明だけ書いています。
この本を手に入れたのは、大学院を卒業する直前であまり読んでいません。それなのになぜこの本をおすすめするのかというと、学生時代の数学の講義がさっぱりわからなかったからです。
コーシー・リーマンやら複素積分やら名前だけは覚えているのですが、どんなものかはさっぱりわからない。数学の講義では、教授がひたすら板書きをして、それをひたすら書き続けるだけ。それも全く理解できなくて、そのうちアホらしくなって講義もサボってました。試験でも教科書も持ち込みできて、公式を当てはめるだけのなんの意味もないものでした。(時間の無駄以外の何物でもない)
大学では数学をしっかりと勉強できなかったけど、社会人になって正直使う機会はないのでそれは良いとしよう。しかし、どうせ勉強したのならきちんと理解したかったと思う。この本なら数学をきちんと学べるでしょう。いっそのこと、この本を早く買って熟読しておけばどんなにためになったかと思うと悔やまれる。