地底旅行
- 作者: ジュールヴェルヌ,Jules Verne,石川湧,石川布美
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1993/08
- メディア: 単行本
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1800年代後半に書かれた冒険小説です。
児童小説に分類されていますが、大人でも楽しめると思います。
1800年代中頃、ドイツに住む「リデンブロック教授」が古書を発見します。それに書かれている古代文字を解読していくと、地底に広大な世界が広がっており、その地底を体験した記録だとわかりました。探究心旺盛はリデンブロック教授は甥の「アクセル」と地底世界の入り口であるアイスランドで雇った案内人の「ハンス」とともに地底世界に冒険を繰り広げます。そこには想像以上に広大な世界が広がっており、幾度となくピンチに陥りながらも幸運に助けられながら地上に帰還する物語です。
100年以上前に書かれた小説だけど、今読んでも面白いと思います。話としてはかなり単純です。複雑な伏線もこったストーリーもなく、地底に潜ったら思ったより深い、水が尽きて危険だった、こんな地下に巨大な海が広がっていた・・・などといった具合で、まあ本当に冒険した記録を読んでいるのかなといったとこです。登場人物がほとんどいなくて、地底に入ると前述の3人しか出てきません。難解でない分読みやすいと思います。その登場人物の一人が教授なので、一応学術的な考察がされますが、深く気にしなくても読んでいくのに不都合はありません。
その教授の考察は、1800年代の知識に基づいて行われているので、当時の地底や地球に関しての知識がどのようなものかを知るために役に立つと思います。まあ興味のない人の方が多いと思いますが(私は興味のある方です)。
章の区切りも多いので、メリハリをつけて読むことができます。