昭和のこども~こんな親でも子は育つ!~
昭和のこども?こんな親でも子は育つ!? (1) (ぶんか社コミックス)
- 作者: 流水りんこ
- 出版社/メーカー: ぶんか社
- 発売日: 2014/03/01
- メディア: Kindle版
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作者の子供時代を描いた漫画です。
昭和時代に子供時代を過ごした作者が、その実体験をもとにして描いた漫画です。全部で6冊からなっており、小学生の頃から大学生の頃までの昭和の風習、習慣を面白く描いています。
現在の日本人は礼儀正しいだの空気が良いだの、まあ歯の浮くセリフを聞くことが多い(気恥ずかしくないのかねえ)。だが昭和のそれも中頃はそんなことはなかった。トイレは汚く、空気も汚染されていたという。マナーがよくなったのは、ここ30年ぐらいからとも。(それがどのようにして改善されていったのかが描かれていないのが残念ですが、それでも面白さが色褪せることはありません。)
その他にも、デパートに行くことがちょっとしたイベントで、屋上にある遊技場で遊ぶことが楽しみだったという話もあれば、初めてケンタッキーフライドチキンを食べた時の感動など少し笑える話も盛りだくさんです。また、今と比べて技術が発達していない、動画やDVDのない時の生活や心情も描かれているので、疑似体験しているような気がします。
一番印象に残ったのは、飛行機に初めて乗る時の大げさなリアクションです。今でこそ飛行機なんて当たり前だけど、昭和の時は一大イベントだったということがわかります。どこかの漫画の1シーンみたいで滑稽にも見えたのだけど、それが当時の時代というものなのでしょう。昔の雰囲気というか日常がわかることも面白いと思います。
個人的には、パソコンがない昭和でどうやって仕事をしていたのかに興味があります。しかし、これはあくまで作者の子供時代を描いた漫画なので、仕事に関しては一切出てきません。もっとも、どうやらパソコンが苦手な方みたいなので、どのみち描かれることはないのですが。