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フォレスタン目録-映画・本・漫画のおすすめ作品紹介ブログ-

映画・本・漫画などのおすすめ作品を紹介するブログです。原則としておすすめ品しか書きません。好みである歴史系に偏ると思います。

日本人のための憲法原論

ヨーロッパ史 日本史 教養

 

日本人のための憲法原論

日本人のための憲法原論

 

 憲法について解説した本です。

 

近頃改憲が話題になっているので読んでおいたほうがいいと思います。

 

 憲法というと国家の最高法規としか習っていないと思います。なんとなく立派なものだということしか思っていないという人が多いでしょう。この本は憲法や議会・民主主義とは何かをそれらの起源までさかのぼって解説しています。

 それによると、憲法というのは国民に対してではなく、国家や政府と統制するものと説明しています。強大な国家権力に対して人民が言論・職業などの自由に口出しするなと押し付けたもの、それが憲法です。そしてそれは、初めのうちは一部の貴族階級が王に対して行ったものであり、いわば貴族の権益を守るためのもの、民主主義とは程遠い存在でした。ところが時代が下るにつれて、一般市民にまで広まっていきました。ちなみに議会も似たようなものだったとのことです。

 他にも明治維新での民主化や官僚制の欠点、平和、独裁国家でなぜ憲法が機能しないかなどについて記述されています。

 

 読めば読むほど驚くことの連続です。法律と聞くと、てっきり中国の法家よろしく偉い王様やお役人が国民に対してあれ守れ、これ守れと指図するものだと思っていました。ところが実際は逆で、人民が国家を制限しているものだというのです。逆転の発想にただただ感心しました。また、私が歴史好きということもあり、憲法を嫌がる君主が多いことを思い出して妙に納得しました。

 憲法について初めて習ったのは中学校の頃だと思います。しかし、そこでは国家の最高法規としか聞いていませんでした。なんとなくありがたっがっていた時と比べれば、結構見えてくる世界が違ってくると思います。

 そのほかにも、明治維新で政府がどのように憲法を受け入れて行ったのか、なぜ天皇が神格化されたのかの理由を知ることができます。これも私は天皇の崇拝なんてバカみたいなことをしたのだろうと思っていたのですが、きちんとした理由があったのかと感心しました。本当に感心の連続です。