フォレスタン目録-映画・本・漫画のおすすめ作品紹介ブログ-

映画・本・漫画などのおすすめ作品を紹介するブログです。原則としておすすめ品しか書きません。好みである歴史系に偏ると思います。

中国近世史

 

中国近世史 (岩波文庫)

中国近世史 (岩波文庫)

 

 上級者向けの歴史本です。

 

名前の通り、中国の近世を絞って書いた本です。

 

第1章 近世史の意義

第2章 貴族政治の崩壊

第3章 五代の奇局

第4章 契丹族の興起

第5章 統一の気運

第6章 北宋の承平時代

第7章 文化の変遷

第8章 神宗朝の改革政治

第9章 党争の過激と新法の弊害

第10章 金の興起と宋の南渡

第11章 宋金の小康時代

第12章 モンゴル族の興起と金の滅亡

第13章 南宋とモンゴル

第14章 世祖時代のモンゴルの内訌と外征

第15章 大元国の制度

第16章 モンゴル人の統治とシナ社会

 

 第1・2章は中世から近世に移行した事による社会の構造の変化を記述して、近世史の基礎を書いています。第3章以降は遣唐使で知られた唐王朝が滅びてから五代十国、宋、金と続いて元の滅亡までを編年体で書いています。

 ただ単に事実を羅列しているなく、そのあとに起きた社会構造の変化、なぜ戦争に勝てたのか等の分析をして、それらを記述しています。300ページほどの普通の厚さの文庫本ですが、要点を絞っての記述なので、読み応えがあります。

 

続きを読む

金正日秘録 

 

金正日秘録 なぜ正恩体制は崩壊しないのか

金正日秘録 なぜ正恩体制は崩壊しないのか

 

 中級者向けの伝記です。

 

北朝鮮について興味のある人向けです。

 

第1章 不可解な「2つの死」

第2章 からいばりの少年

第3章 後継者への階段

第4章 工作機関の掌握と拉致

第5章 かすめ取った頂点

第6章 荒廃、そして核

第7章 未完の遺訓

 

 金正日は2代目の北朝鮮の最高指導者です。ほとんど北朝鮮建国と同時期に誕生しました。幼少期はともかく成人になると、金日成の息子であることを土台にして権力の掌握に乗り出します。現在ではともかく当時の北朝鮮では世襲は当然と思われていませんでした。その世襲をするために金正日は様々な画策をします。金日成の神格化もその一巻で、父親を崇拝させることで自分自身をも崇拝させるように仕向けています。

 序章はお飾りに祭り上げていた晩年の金日成との確執から入り、その後幼少期から成人まで、成人してから権力を徐々に掌握していく過程を記述しています。ほとんどが金正日の権力を固めていく過程について書かれています。

 

続きを読む

五胡十六国―中国史上の民族大移動

 

五胡十六国―中国史上の民族大移動 (東方選書)

五胡十六国―中国史上の民族大移動 (東方選書)

 

中〜上級者向けの本です。

 

国史が好きな人向けの歴史本です。

分量としてはそんなに多くありませんが、中国史が好きでないと面白くないことは間違いありません。

 

序章 民族の時代

第1章 後漢西晋時代の少数民族

第2章 「五胡」とは何か、「十六国」とは何か

第3章 「十六国」の興亡

第4章 「十六国」の国際関係と仏教と国家意識

第5章 人の移動

第6章 「五胡」と漢族の融合

終章  南北朝から隋唐帝国

 

 三国志は最後に「西晋」によって統一されました。しかし、その「西晋」も50年も持たずに、北方の異民族によって崩壊します。その後は、5つの異民族(五胡)が16もの国を作る「五胡十六国時代」に突入します。この本では、五胡と当時の中国社会、十六国それぞれの短い略史を記述しています。

 五胡十六国時代」が終わると中国が統一されるわけではなく、中国の北側と南側にそれぞれ勢力が固定化する「南北朝時代」に入ります。本書ではこの南北朝時代」の直前までです。

 

続きを読む

ジョーカー・ゲーム

 

ジョーカー・ゲーム (角川文庫)

ジョーカー・ゲーム (角川文庫)

 

 中級者向けの短編小説です。

 

スパイや謀略が好きな人向けです。

 

 戦前の日本を舞台にしたスパイ小説です。5話の短編で構成されていて、日中戦争ごろの日本や中国でのスパイ活動を扱っています。1話はスパイの養成や他の軍の機関との軋轢について、2話以降はスパイ活動や他国のスパイの摘発についての物語です。

 

続きを読む

昭和のこども~こんな親でも子は育つ!~

 

  作者の子供時代を描いた漫画です。

 

 昭和時代に子供時代を過ごした作者が、その実体験をもとにして描いた漫画です。全部で6冊からなっており、小学生の頃から大学生の頃までの昭和の風習、習慣を面白く描いています。

 

続きを読む

夏への扉

 

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

 

 中級者向けのSF小説です。

 

タイムトラベルが好きな人向けです。

 

 発明家のダンは家事用ロボット「文化女中器」を発明し、営業を担当することになる親友のマイルズとともに会社を設立し、順調に会社を発展させていった。ところが、事務員として雇ったベルという女性と婚約して、いくばくかの株を譲渡すると、運命が暗転する。ベルはマイルズを手を組んでダンを裏切り、会社を乗っ取ってしまったのだ。 

 会社から追い出されたダンは、愛猫のピートを連れてマイルズとベルに抗議するためにマイルズの自宅へ行く。ところが、2人はピートを叩き出した挙句に、作中では実用化されている人工冬眠にダンを無理やりかけてしまう。30年後、人工冬眠から目覚めたダンは復讐のためにベルとマイルズを探し出すが、ベルはすっかり落ちぶれており、マイルズはとうの昔に亡くなっていた。しかも、人工冬眠する前に考えていた新型の家事用ロボットが自分の名前で実用化されていることを知る。

 

 

 近未来小説となっていますが、発刊されたのが1956年と60年も前なので、とっくに近未来ではなくなっています。それはともかくとして、発刊された年代からしても、今後に出てくるタイムトラベルものの基礎となった作品かもしれないと思うほど、王道的な展開になっています。「ドラえもん」もこれを元にした話が出て来ました。ネタバレになるので、あまり詳しいことを言いませんが。

 それ以外にも、この作品と似ているなと思うことがいくつか思い浮かぶと思います。タイムトラベルの原点を読むと考えると、この後の展開をと読んでみたくなると思います。

 ただし、少なくとも猫のピートが必要だったのかと思っています。別にこの猫を登場させなくても良かったのではないかという感想を持ちました。まあ必須ではなくても、ダンのピートへの愛情が、読者の作品への没入感が増す要素にはなっているかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

なかなか更新できません

今もいろいろと本を読んでいるのですが、なかなか面白い本にめぐりあえません。読む気にさせるような本に出会いたいです。