ラテに感謝! How Starbucks Saved My Life―転落エリートの私を救った世界最高の仕事
ラテに感謝! How Starbucks Saved My Life―転落エリートの私を救った世界最高の仕事
- 作者: マイケル・ゲイツ・ギル,月沢李歌子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/03/05
- メディア: 単行本
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初級〜中級者向けの回想です。
読者層は問わない本ですが、現在の仕事に不満がある人・転職を考えている人には良いかもしれません。
題名にもある通り、超大手企業の重役だった人が、クビになって仕事に困っていたら、ひょんなことからスターバックスに就職する話です。少なくともアメリカでは、店員という職業は底辺の仕事とされており、まあ負け組に入ります。しかし、いざそこで働いてみると、今までの大手企業の幹部より充実した毎日を送ることができたということを回想しています。
スターバックスで仕事をしつつ、その体験から子供や大学・大手企業の社員の時の出来事を回想していきます。過去と現在の対比で書かれていて、後ろのページを見ることなくスラスラと読めます。
この本の何よりのテーマは。仕事のやりがいや、職場で互いに尊敬しあう社風は給料より大事だということです。大手企業では常に上司の命令が優先され、家族を犠牲にしてきました。嫌な仕事でも渋々引き受け、会社に人生を振り回されてきました。さらに職場でも同僚をライバルだと思って、昇進を妬むと同時に失脚をよろこんでいたと書かれています。しかし、スターバックスでは、命令ではなく頼みごとのように指示され、客とのふれあいが楽しみで、仲間の昇進を自分のことのように喜んでいます。自分の仕事を思い直すための参考になるかもしれません。