1984年
- 作者: ジョージ・オーウェル,高橋和久
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/07/18
- メディア: 文庫
- 購入: 38人 クリック: 329回
- この商品を含むブログ (331件) を見る
中級者向けだと思います。
「1984年」と聞くと過去の話だと思うでしょう。しかし、これは1948年に書かれたSF小説です。日本ではあまり知られていないですが、欧米諸国では現在でも反独裁の象徴の意味を持っていて、知名度が高いとのことです。
内容
世界は3つの全体主義国家に分割され、その中の一国である、独裁者ビッグブラザー統治する「オセアニア」を舞台としています。歴史を改竄する「真理省」の職員であるウィンストン・スミスが重罪とされる日記を書き始めるところから物語が始まります。
SFでありながら発展が見られない文明社会、政府のスローガンである「戦争は平和・無知は力・自由や隷従」など意味がわからないことがありますが、 読み進めるにあたり、その理由が明らかになっていきます。そして、最後には衝撃的な結末を迎えます。
良い点
・政治系の小説なので、政治に興味のある人には面白いと思う。
・教養が高められる。(前述の通り、欧米ではかなり知名度が高い小説なので)
悪い点
・政治系の小説なので、政治に興味のない人には向いていないかもしれない。
・途中で主人公(スミス)が物語の核心となる本を読む場面があるが、その内容がわかりにくいことが不満。
あまり省略されていないので、小説が面倒くさいなら、漫画でもいいと思います。